30年ぶりに韓非子関連の本を読んでみました。当時は守屋洋さんの「韓非子」だったと思います。
韓非子は建前ではなく、本質的、現実的な人間関係の対処法が説かれています。

「人間を動かしている動機は何か。
それは愛情でも思いやりでも、義理や人情でもない。ただ一つ、利益である」

身も蓋もないようですが、その通りなんでしょう。

 

 

「有度」篇 人望ある人物になる   『嫌われる勇気』がある人の人心掌握力

 ■人望ある人物とは? 人気のある人物とは?

 「人望」と「人気」はまったく違う。
 辞書で人気というのは「世間一般の気受け」とある。その好感度が、世間一般の人間に広く世間に知れ渡っているかどうか。芸能人などの人気商売は、一人でも多くの人をファンにできるかが勝負だ。だから、自分の方を相手に会わせようと懸命である。

 しかし、人望のある人間は相手に合わせようとは考えない。人望ある人間は多くの人に受ける、受けないという評判とは無縁なのである。
 人望ある人間とは信頼の気持ちを引き寄せる人のことである。人望には尊敬と信頼がついて回る。
 人望とは人徳から生まれる。
 「徳は孤ならず」と言うとおり、徳のある人は周囲から超然としているから煙たがられることもあるかも知れないが、一方で強力な支持者がいる。だから孤立することはない。
 たとえ、自分の行動によって損する人が出てきても、「もっと大きい価値」「多くの人の幸福」のためにあえて、嫌われ者になれる度胸がある。

 

 

 

人気者の人は物わかりがよくて楽しいので酒を飲んだり、遊んだりするにはとても楽しい時間を過ごすことができます。
普段は強面で苦々しい顔をしているが、ドンとかまえて頼もしく、いざというときに頼りになる人が人望のある人ということでしょうか。

 

 

 

「解老」篇 現在に安住しない   『五分五分』なら迷わずチャレンジせよ

 ■先が見えないからこそ、イマジネーションを発揮する

 人は誰しも欲望がある。「ああしたい」「こうもしたい」と考える。これが生きるエネルギーになっていると思う。
 実際にできるかどうか。実現するかどうかはわからない。こればかりは努力の他に運も必要だ。
 だが、少なくともいえることは、望まなければ得られないと言うことだ。
 求めるしかないのである。諦めずに求めることである。

 一休禅師の言葉に次のようなものがある。

  この道を行けば どうなるものか
  危ぶめば    道は無し
  踏み出せば   その一足が道となる
  迷わず行けよ  行けばわかる

 はっきり計算して、できないと判断することはいい。
 しかし、「これは五分五分だ」という段階で躊躇している時間があるなら、チャレンジしてみてはどうだろう。

 

 

僕は臆病なので四分六で、できるが六位の状況で踏み出しますね。
人それぞれに合った前への進み方でいいと思います。
でも、時にはできるが四でも踏み出さなくてはいけないときもあります。

 

 

 

「難」篇 矛盾を打ち破る   

 ■人のせいにしないチームメンバーを育てる

 リーダーとは土壌であり、ここに部下を育てるだけの栄養があれば、部下は健全に育っていく。
 それに対して、部下は単なる草木だからなんの力も無い。すべては、リーダーの賜物であるというわけだ。
 しかし、リーダーといっても一人で仕事を完結できるわけではない。優秀な部下に恵まれなければ、成功はおぼつかない。
 同時に、部下とその資質、能力をフルに発揮するにはこれまた優秀なリーダーに恵まれなければならない。だから、リーダーは土壌であり、部下は草木に過ぎないという意見は間違いだと私は考える。
 世の中で成功したリーダーは、すべてがすべて、部下とのチームワークがきちんと機能しているのである。
 つまるところ、リーダーは失敗したり、物事がうまく運んでいなければ、自分が悪いと考えることで有り、部下も失敗したり、物事がスムーズに進んでいなければ、これまた自分が悪いと考えることである。
 お互いがあちらが悪いと考えているような組織では、永遠にうまくいくわけがない。

 

 

 

相手のせいにしてしまえば楽なようですが、自分も、部下も、上司もそして組織も成長しません。
自分のことと捉えて考え、修正して次の行動に移していくことによって成長していくと思います。

 

 

2017年12月1日
株式会社 名北総合技研          代表取締役 山田雅登

マハトマ・ガンジー
「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい」